燃え尽き症候群

少し、僕の教え子の話をさせてください。

そいつは芸能界出身です。

お世辞にも売れているわけではなく、芸以外のスキルもない。また、付き合っている彼女など将来のことを考えると限界と不安を感じたので一念発起して芸能界を辞めて公務員になろうと決意しました。

「安定した職を持ちたい」

「彼女と結婚したい」

「どこでもいいから何としてでも公務員になりたい!」

その思いで勉強に励んだ彼は、1年で何とかギリギリ合格圏内まで学力を伸ばしました。

そして5月最初都庁の試験を終えた後、彼に異変が起こります。

試験が終わった翌日から燃え尽きてしまい全く勉強しなくなったのです

合格圏といえギリギリの学力で

不合格なら不安定な生活から抜け出すことはできないのに

全く勉強しなくなりました。

当然、裁判所、国税、一般職、県庁といった試験は一次の段階で不合格です。

彼は最初に受験した都庁に合格したので事なきを得ましたが、完全に燃え尽き症候群に陥ってしまいました。

燃え尽き症候群の怖いのは、どんな受験生にも降りかかることです。

燃え尽き症候群を防ぐには、まずは燃え尽き症候群の存在を知りましょう。

そのうえで心を強く持ってください。

試験は合格発表が来るまで終わりじゃありません。勘違いしている人がいますが、皆さんの受験はこれからがスタートです。今までの一年間はスタートするための準備期間にすぎません。

もう少しで終わります。自分に鞭を打ち、もう少しだけ頑張ってください。



柴崎直孝の公務員試験研究所「柴研」|数的処理・自然科学

公務員採用試験で出題される重要科目「数的処理」を中心に、勉強方法、問題・解説などを発信しております。 ごくたまに、私的なことを書いたりもします。